ドライマウスは水分不足で生じる?
ドライマウスは水分不足で生じる病気なのか?
最近知る人も多くなってきた病気「ドライマウス(口腔乾燥症)」は、一言でいえば“口が乾いてしまう病気”です。そうすると原因は水分不足と考えてしまいがちですが、実際はどうなのかここでは説明したいと思います。
ドライマウスは口内乾燥による症状が主ですが、実は原因は様々なものがあります。糖尿病やシェーグレン症候群などの病気による発症、加齢などによる生理的要因、ストレスによる心理的要因などなど、本当に様々です。そしてもちろん、水分不足によってもドライマウスは発症します。
ドライマウスに大きく関わっている唾液は、私たちの体の中で1日に1.5リットルも作られています。そのため、唾液を作るために水分は必要不可欠になります。適切な量の唾液が造られるためには基本的に成人の場合、1日に体重の約1/20(約2リットルほど)の水分摂取が理想的です。水分をこまめに摂取しない人、汗を流す機会が多い人、またダイエットなどで食事制限をして水分摂取の機会が減っている人などは、水分不足により唾液が十分に作られていない可能性があります。このような人はドライマウスを発症することもあるので、1日の水分補給について生活を見直してみましょう。
水分不足によるドライマウスは、簡単に言うと生活習慣による発症です。生活習慣をきちんと改善すれば症状が改善されることも多いので、医師との治療と共に生活習慣を見直すことが大切になります。
しかしながら、最初に言ったようにドライマウスは水分不足以外の理由で発症することも多い病気です。安易に「きっと水分不足だから、水さえ飲んでおけば治るはず!」と思って、水分補給だけでは治らない場合もたくさんあります。症状が重い人は専門の医師に診てもらい、しっかりと原因を突き止めた上で治療を行いましょう!