年齢別ドライマウスの症状

ドライマウスの概要

年代別のドライマウスについて

侮ってはいけない現代病ともいわれる「ドライマウス(口腔乾燥症)」。世間に認知されるようになってから、ドライマウスの患者は近年増加傾向にあります。一昔前は大人の病気ともいわれていましたが、今では子供が発症する例もあるほどです。

 
そこでここでは、年齢別にどういった症状がみられ、原因はどういったものが多いのかを紹介したいと思います。

40代以上のドライマスについて

ドライマウス患者が一番多いとされるのが、40代以上の場合です。ドライマウスと大きく関係している唾液の分泌量は年齢と共に減少する傾向があり、発症の主な原因は生活習慣の乱れの他に加齢による発症も考えられます。

 
更に、Ⅱ型糖尿病やシェーグレン症候群などの病気を発症する人も多い年代のため、これらの病気によってドライマウスを引き起こすことがあります。また、持病の治療のための薬による副作用などが原因となることもあります。この年代のドライマウスの症状は一般的な口の乾きや舌の痛みなど以外に、夜間に症状が現れ睡眠を妨げる夜間口腔乾燥症などが多い年代でもあります。

 
加齢による唾液分泌の低下の場合は、生活習慣を見直したり、唾液を促す食事法の改善などでドライマウスの症状が治まる場合があります。しかしながら、原因は様々なものがあるのでしっかりと発症理由を突き止めて、それにあった治療法を行っていくことが大切です。

20代、30代のドライマスについて

加齢による唾液分泌量の低下がまだ少ない20代、30代の場合は持病がなく、日常的に薬を飲んでいるなどといったことがないような場合は、生活習慣、ストレスなどによって発症することが多いと考えられます。

 
生活習慣についてですが働き盛りのこの年代は、食生活が乱れがちになったり、日常の運動量が減ってしまったなどといった理由で唾液の分泌量が減る場合があります。このような理由でのドライマウスを発症した場合は、生活習慣をきちんと改善することが一番の治療ともいえます。

 
またドライマウスはストレスによっても発症することがある病気です。引っ越しによって環境が変わった、結婚した、仕事がうまくいかない、育児や家事が大変などといったストレスを抱えることも多い年代なので、何をやってもドライマウスが治らないといった場合にはストレスによる発症を疑ってみましょう。ストレスが原因の場合は、そのストレス自体と向き合う必要があるので内科や歯科ではなく精神科を受診してみるのもおすすめです。

子供のドライマウスについて

現代では柔らかい食べ物が増えたり、硬いものを食べる機会がなくなったなどの理由から子供のドライマウスも増えています。基本的に子供のドライマウスは生活習慣によって発症する場合が多く、軽度の症状の場合は患者さん自身も気づいていないことがあります。

 
特に小さい子供の場合は口の乾きを訴えることも少ないので、食事中によく水を飲んでいる、声が時々かすれている、いつもペットボトルが手放せないなどの生活習慣から親御さんが気付いてあげる必要があります。

 
そういった習慣に気づき怪しいなと思ったら、軽視せずになるべく早い段階で専門医に相談してみましょう。
 

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