ドライマウスでカンジダ症が併発

ドライマウスの原因Q&A

ドライマウスによって併発する病気「カンジタ症」について

現代病として注目されている「ドライマウス(口腔乾燥症)」。ドライマウスはただ単に口が乾いてしまう病気というわけではなく、放っておくと新たに様々な病気を引き起こすことがあります。

 
その中の病気の一つに「カンジタ症」というものがあります。カンジダ症の発症は主にカンジタ菌という真菌によって発症する病気で、ホルモンバランスの乱れや免疫力の低下などによって引き起こされます。

 
「カンジタ症」というと、性病として知られる腟カンジダをイメージする人も多いかと思いますが、カンジタ菌は口の中でも繁殖し、いわゆる口腔カンジタ症を引き起こすこともあります。一般的に口の中にあるカンジタ菌は、唾液や免疫細胞などによって破壊されますが、ドライマウスのように口の中の環境が乱れていると発症する場合があるのです。口腔カンジタ症を発症すると、口内炎や白い斑点のような異常が見られ、その他にも味覚障害、舌の痛みなどを感じることがあります。

 
ドライマウスの場合は、唾液量が減っているため、カンジタ菌を殺す力が低下して繁殖しやすくなっています。そのため、ドライマウスの患者さんは口腔カンジタ症にも十分気をつけなければなりません。一番の予防は、なるべくドライマウスの症状を抑え、治療をきちんと行うことですので、ドライマウスを発症した場合は、安易に考えずに専門医の指示に従って治療をしっかりと行いましょう。
 

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