ドライマウスの原因(ストレス,加齢,菌ウイルス)

ドライマウスの概要

患者増加!気になる“ドライマウス“の7つの原因とは?

近年、患者数が増加傾向にある「ドライマウス(口腔乾燥症)」。ここではそのドライマウスになる原因について7つ紹介したいと思います。
 

生活習慣

ドライマウスの原因としてよく挙げられるのが「生活習慣」。ドライマウスが“現代病”と言われているのも、私たちの生活習慣や環境がドライマウスに大きく関わっているからです。
 
特にドライマウスを引き起こす原因として挙げられる生活習慣は以下の通りです。

 
運動不足
運動不足によって筋力が衰えたり、姿勢が悪くなることによってドライマウスを発症してしまうことがあります。また顔の筋力も衰えると唾液量が減ってしまい、これもドライマウスの原因になることがあります。
 
食事方法
近年は昔に比べ、柔らかい食べ物を食べることが多くなったことで、食事における咀嚼回数が減ってしまっていると言われています。咀嚼は唾液を促すことにつながっているため、最近の食事方法がドライマウスになる原因ともいわれています。また咀嚼だけでなく、食事中に水を飲みすぎる、食事にあまり時間を掛けなくなったなどの食事方法もドライマウスを引き起こす原因ともいわれています。
 
飲酒・喫煙
飲酒と喫煙はどちらも唾液の分泌を減らしてしまう作用があります。更に飲酒は利尿作用があり、唾液に必要な体の水分を奪ってしまいます。飲酒・喫煙がドライマウスの原因と考えられる場合は、できるだけ喫煙は控える、飲酒は適量にすることを心がけてみましょう。
 

老化

私たちの体では1日に約1.5リットルもの唾液が毎日作られていますが、年を重ねると唾液腺の機能が低下し唾液量は減ってしまいます。そのため、若い人よりも高齢者のほうがドライマウスを発症するリスクは高くなっています。しかしながら高齢であっても、よく噛んで食事をとったり、顔の筋肉トレーニングなどを行うことで唾液量を増やしドライマウスを防ぐことは十分に可能です。
 

糖尿病

糖尿病は、若者に多く見られるⅠ型糖尿病、40代以降に発症するリスクが高くなるⅡ型糖尿病の2種類があります。この2つの中でドライマウスを発症しやすいのは、Ⅱ型糖尿病患者の方です。糖尿病は糖を尿と共に排出する際、大量の尿を一緒に外に出してしまうため、体に脱水症状が起こり、口やのどが渇くといったドライマウスの症状を引き起こしてしまうことがあるためです。
 

シェーグレン症候群

膠原病の1つであるシェーグレン症候群は、40代以降の女性が発症するリスクの高い病気で、シェーグレン症候群の患者さんはドライマウスを発症してしまうことも比較的多いといわれています。そもそもシェーグレン症候群は免疫機能が正常に機能しなくなる病気なので、唾液腺にも関わっており、唾液の分泌量が減ってしまうという症状に見舞われることもあるため、ドライマウスを併発してしまうのです。
 

薬の副作用

持病があり日常的に薬を服用している場合は、薬の副作用による発症が考えられます。ドライマウスを引き起こしやすい薬は様々ありますが、抗うつ剤、向精神薬などの精神疾患に関係する薬や、抗高血圧薬、気管支拡張剤、抗ヒスタミン薬、鎮痛薬などが挙げられます。特に高齢者は日常的に多くの薬を服用しているという人も多く、薬の副作用でドライマウスを発症するリスクも高いので、薬の副作用によるドライマウスが考えられる場合はかかりつけの医師に相談してみましょう。
 

病気の治療による副作用

口腔内や抗描線などのがん治療の際、放射線によって唾液腺を傷つけてしまうことがあります。このような唾液腺に影響のある治療によって唾液が出づらくなり、ドライマウスを発症してしまうことがあります。
 

ストレス

生活習慣や持病、薬の副作用などによるドライマウスの発症が考えにくい場合は、ストレスによる発症の可能性があります。人間の体はストレスを感じ緊張状態にあると、唾液の分泌が減ってしまうことがあります。これが長く続くと慢性化し、ドライマウスに至ってしまう場合があるのです。ストレスが原因のドライマウスの場合は、歯科や内科だけでなく精神科を受診してみることもおすすめします。
 

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